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ドナースクリーニングにおけるHBc抗体陽性の取り扱い
ドナースクリーニングにおけるHBc抗体陽性の取り扱い
2023年12月より厚生労働省からの通達にて、全てのドナースクリーニングにおいてB型肝炎のHBc抗体検査を行うことになりました。HBc抗体は日本人の20-30%で陽性と推定されています。
しかしながら、これまで角膜移植によるB型肝炎発症の事例のないこと、海外の報告においてもHBc抗体陽性ドナーからの角膜移植でB型肝炎発症を生じていないことより、日本角膜学会ならびに日本眼科学会にて以下のように取り扱うことを決定しました。
HBs抗原陰性、HBc抗体陽性においてはドナー角膜をこれまで通りに移植に用いる。
ただし、追跡可能とするため、ドナーとレシピエントの血液、可能なら角膜組織の一部(輪部など)を保管すること。