理事長挨拶

角膜学会理事長就任にあたって

理事長 島﨑 潤(東京歯科大学)

 日本角膜学会は、30年以上の歴史をもち、1,200名以上の会員を有する学会です。角膜は、眼科サブスペシャルティーのなかでも内科的要素と外科的要素がバランスよく結合している分野といえます。最近では、眼光学やイメージングなどの基礎研究や、屈折矯正、コンタクトレンズ、涙道などの他の臨床分野との交流も進み、会員数も増加してきています。また数だけでなくそのクオリティの高さでも世界に知られているところです。この発展を支えてきたのは、歴代の評議員、理事の先生方であることに間違いありません。理事長としてその一員に名を連ねることは光栄でもあり、また重責を感じるところでもあります。幸い、今回選出された理事には複数の理事長経験者がおられ、皆さまのお知恵を拝借して何とか努めていきたいと考えています。

 今後の角膜学会の方向性については、以下のことを考えています。一つは「裾野の拡大」です。他分野を専門とされる先生にお聞きしますと、「角膜は雰囲気が良いが、研究に強い先生が多く敷居が高い」と言われることがあります。これは褒め言葉でもありますが、専門を決めていない若いドクターや、他分野を専門とするけれども角膜にも興味がある先生方など、より広い範囲の方にご参加いただけるような形を目指したいと思っています。そして当然ではありますが、角膜カンファランスを共同開催している日本角膜移植学会とも協同して角膜移植やアイバンクの発展を進めていきたいと思っています。

 もう一つ重要と考えるのが国際交流です。前理事長の西田幸二先生も強調されていましたように、近年とくにアジアの角膜研究はますます盛んになってきています。そのなかでも日本の角膜学会は世界最大の会員数をもち、国際化はひとつの使命であると考えます。この2年間の角膜カンファランスは、海外からの参加者を意識して英語スライドの口演を行っており、少しずつですが国際化の流れが出てきているように感じます。どちらが上でどちらが下ということではなく、交流することがお互いのメリットとなるようなシステム作りを目指していきたいと思います。

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