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2023年総会終了のご挨拶

角膜カンファランス2023を開催しました

杏林大学眼科学教室 山田昌和

  角膜カンファランス2023(第47回日本角膜学会・第39回日本角膜移植学会)をパシフィコ横浜で2023年2月9日(木)~11日(土)に開催しました。

  眼科領域で最初にコロナ禍の影響を受けた学会は角膜カンファランスでした。3年前の総会は開催前日に急遽中止となり、後日オンデマンド開催となり、その後の松山での総会はオンデマンド開催、金沢はハイブリッド開催でした。今回の学会も準備期間中はコロナ禍がどうなるのだろうか、現地開催が可能なのだろうか等々不安や心配でいっぱいでした。しかし学会の本来の姿であるface to faceのディスカッション、顔をみて話す喜びを取り戻したいという願いを込め、学会のスローガンをBack to the Basics to Meet New Challengesとし、現地開催を基本に準備を進めてきました。

  プログラムとしては、シンポジウム2つと教育セミナー3つ、学会企画モーニングシンポジウムを1つ行いました。これらのプログラムでは日本の角膜研究や臨床をリードする先生がたに演者を務めて頂き、基礎研究から臨床に役立つ知識の整理まで幅広い領域をカバーすることができました。また、一般演題には185題と数多くの応募があり、口演105題、ポスター80題としました。

  年末年始にかけてオミクロン株の流行があり、コロナの状況の予測が難しかったのですが、1月から急速に感染者が減っていったのは幸運でした。また、雪の予報もありましたが日頃の行いが良かったのか横浜は雨ですみ、学会運営に大きな影響はでませんでした。学会には1100名を越える参加登録があり、現地参加者も700名以上と人でにぎわう学会になりました。会場での熱気あふれる質疑やポスターパネル前での討論タイムも復活し、参加者にも「学会が戻ってきた」と好評でした。角膜カンファランスの名物である懇親会とアスレチック大会のうち、今回は学会懇親会を復活させ、横浜湾クルーズで楽しく過ごすことができました。日本のコロナ禍が横浜のクルーズ船から始まったこともあり、ブラックジョーク?と揶揄されもしましたが、大過なく終わってほっとしました。

  角膜学会では私は2年間理事長を務めましたが、任期の最後に角膜カンファランスを主催できたことは感慨深いものがあります。学会会員の先生がた、杏林の教室や同門の先生がた、協賛企業の皆様がたから目に見える形、見えない形で多くのサポートを賜りましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。

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