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日本角膜学会について

日本角膜学会は角膜あるいは眼表面に関する基礎および臨床研究の発表討論の場であり、本邦における眼表面の先端的研究の情報交換の総集会です。第1回は1977年に東京で開催(世話係:眞鍋禮三大阪大学名誉教授)され、演題数は16であったとのことです。第2回は大阪で開催(演題数は10)され、私も初めて参加いたしました。現在の角膜学会の演題数を考えると、いかに角膜学会が皆さんのご支援で、発展してきたか自明のことと思います。また、1988年には、角膜移植学会も角膜カンファランスと共催されるようになりました。

日本角膜学会が催す学術集会を敢えて角膜カンファランスと呼ぶのは、自由で活発な討論のできる楽しい情報交換の場である証左と考えます。さらに、若い研究者が多く参加し、実際、他の学会に比べ、最も討議時間が長く充実した学会であると自負する次第です。今や角膜学会の代名詞?となったほろ酔いセミナーや懇親会も充実しております。

最近の眼科学の進歩は周知の如く目覚ましく、臨床的には各種眼科用レーザーの開発、白内障手術の完成、硝子体手術の確立などが特筆されています。また、細胞生物学的基礎研究からゲノムサイエンスに関する研究も角膜を中心に盛んに行われています。21世紀に入り、眼科学の研究アプローチは大きく2つに分離かつ将来的には統合されて行くものと推察いたします。一つはミクロの世界に限り無く接近し、将来的には個体に戻って臨床に還元する再生医療や遺伝子治療の完成、今一つはコンピューターとエキシマレーザーに代表される先端工業技術の導入による学際的研究成果である臨床眼科検査法や治療方法の開発であります。

以上の先端的医学情報の提供および討議討論の活性化をコンセプトとして、日本角膜学会を今後も発展させて行きたく考えております。

近畿大学医学部眼科
下村 嘉一

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